ダリル・ウェイがたまらず「黙ってヴァイオリンがを弾かせてくれ」とばかりに結成したグループ
. Darryl Way’s Wolf – Canis Lupus(’73 Deram 1st)
ある事プロデューサーが元クリムゾンのイアン・マクドナルドである事は結構重要で
Bラスに『悲しみのマクドナルド(McDonald’s Lament)』なんて曲もあるレベル
ダリル本来のルーツであるクラシックと
後にソフトマシーンへと移るジョン・エサリッジ(Gr.)のジャズ/クロスオーヴァーが
複雑に入り乱れて互いに拮抗するパワーバランスを築いた真のプログレッシヴ・ロックな野田
A面はヴォーカル入りだがB面はインスト・オンリーでストイックに攻めてくる
(ヴァイオリンが全く入らない曲もある)
ドラムスは後にマリリオン
ドライヴするベースはキャラヴンという
小粒ながら純プログレ小帝国と云え魔性か
ただしてか故に
多彩な世界観が提示されてはいるがメロディーがぶっ飛び杉たりしてキャッチーさには欠ける
ところで
日本のフォーク/ニューミュージックでもさだまさしや森田童子のように
ヴァイオリン・パートが印象的なパティーンがあるけど
このウルフでもフォークに寄った曲では割とそんなベタなニューミュージックに近づく瞬間があり
あれってどの辺りの音楽性から派生した世界なんだろうって考えてしまう事しばし