クワイエット・サンのビル・マコーミック（Ba）がソフト・マシーンを抜けたロバート・ワイアット（Vo/Dr）や
元デリヴァリー→ハット・フィールド・アンド・ノース→ナショナル・ヘルスのフィル・ミラー（Gr）
ワイルド・フラワーズ→キャラヴァン／キャメルのデイヴ・シンクレア（P/Or）と結成していた
カンタベリー系・スーパー・グループが•••
. Matching Mole – Same（’72 CBS / Columbia）
だ
こちらもクワイエット・サンやハッツやヘルスと同様に
アヴァンギャルドで思索的な冷徹とも言える音像を持ったジャズ・ロックながら
その圧倒的演奏力でのアンサンブルの魅力についてわあえて小生が記すまでもないだろう
A面1曲目からいきなりメロトロンが重なり合う牧歌的なバラード曲で始まり
プログレヲタのハートをメロメロにトロ〜ンと溶かしてして鷲掴み
おまけに
掠れ声で呟くように紡ぎ出されるロバート・ワイアットの独特ヴォーカルは唯一無二である上に
後の曲で披露される奔放に舞い踊るドラムスのインタープレイも圧倒的と才能の塊を見せつけてくれるじゃナイッスか
2曲目はやはりバラードながらヴォーカル（スキャット？）を多層コラージュと変化をつけ
B-1のイントロやBラスでも同様に楽器（ノイズ）でミュージック・コンクレートや
環境音楽のような効果を狙うという『音響』へのアプローチを試み
ただのウマウマなジャズロックでは終わらないフリーミュージック性を強調
クロスオーヴァー面に堕ちてしまった？ワイアットの元鞘ソフト・マシーンとの相違を打ち出している
※マッチング・モールとはフランス語のソフト・マシンを駄洒落的に読み替えたモノ