ザ・ヴァイブレイタースがグラムロックを祖とする最も原初のUKパンクの遺伝子を有している事が
故にピストルズの最初のプロデューサーであるトコロの
クリス・スペディングのバックバンドに任命されたと共に
後期ロキシーのメンバーを排出した事を
. The Vibrators – V2(’78 Epic / Repertiore 2nd)
V2ロケットの着弾音と共に始まるヴァイブレイタースの2ndアルバムは
他のパンク・バンドが2枚目で陰鬱なオルタナティヴの方向性に走ってしまったり
単純に初期衝動が潰えて失速してしまう中
ロンパン群の中でも最も初期にリリーッスされた1stの勢いのままに突っ込んだ故に
例えば件のスティッフ・リトル・フィンガーズのような後の紋切り型パンクへの
直接的な影響が顕著で何の悩みも無く心地よく飛ばしててくれる
ただ
手練れの老舗バンドだけにによく聴くと
ブームタウン・ラッツのような今になっては「こいつらマジでパンクに入れられてたん?」的な
よく練られたただの明るいポップNWの要素が混在していたり
それ等は一歩間違えれば前述のジルテッド・ジョンやザ・モンクスのような
パンク的な表現を誇張した形で表面的に借りただけのような
似非・道化パンクと紙一重になってしまっており
この後3rdは’82年になるまで出なかったので
小生なんかもう解散したと思っていたワケだが
時は戦国パンクが旬の時期に4年ものモラトリアム期があったのは
やっぱその辺での成長への壁や悩みがあったんじゃないかと・・・
(あくまで個人的憶測です)
要は
初期パンクと云ってもえろえろすなぁ
え?
全然おわかりいただけないだって??
そうですかそうですね・・・
しかし
前述のドローンズ系のバンドその名も『V2』もあるように
ナチのV2ロケット(ミサイル)はかくも英国人のトラウマだってのがわかった
一曲だけポスト・パンクな曲があるが・・・それはまるでワイヤーだった
※この後は聴いて無いのでスルー