バーバラ・ガスキンが最初に組んでアルバム・デビューしたバンドが
三大UK姫〜るフォーキーの一つ・・・
. Spirogyra – St. Radigunds(’71 B&C 画像は’94年のSi-Wan盤)
デイヴ・マタックス(Dr)他前述フェアポート・コンベンションのメンバーがサポートしたりするフォークロックながら
バイオリン演奏や曲のアレンジに更なるサイケデリックな狂気を盛り込んだ所謂アシッド・フォークで
この時代にしか見られない特有のサウンド形態を持つバンド群の一つで面白い
一見センターのひたすら澄んだ美声のバーバラ姫のヴォーカルよりも
男性ヴォーカルのマーティン・コッカムのガナリ節や演劇的な台詞っぽい唄い回しの方が目立つパートが多い
ジュリアン・カサックのいかれたヴァイオリンも相当に個性派だが
グイグイとリードして引っ張っていくスティーヴ・ボリルのリード・ベースもかなりの実力で
インスト・パートでの二人の鬩ぎ合いも充分に聴き所だ
ただし
何故か二人ともスパイロジャイラ以外の活動は定かではないし
他のカンタベリー系との人脈的な交差もバーバラ以外には無いようだし
クリシュナの影響のせいか東洋風のドロ臭いサウンドに寄っている
プロデュースのロバート・カービーは前述ニック・ドレイク他個性派フォーキーの担当が多い
Si-Wanは韓国のレーベルでバチクソマニアックなフォークやプログのリイシューに精を出してるけど
それらがK-Popの肥やしになっているとは全く思えない
楽しげな表ジャケとレコーディングで疲弊したような内ジャケのアー写の対比が面白い