2枚しか持ってなくて俯瞰して見れて(聴けて)ないので正直よくわからんのだが中途半端な時期の
. Gordon Giltrap – Perilous Journey(’77 The Electric Record Company)
昨日貼った『Visionary』に次ソロ6枚目なのかな?
相変わらず流麗美旋律の淀みないギター超絶技巧が素晴らしいが
テクニックを聴かせるようなちっさなエゴ満より曲全体のシンフォニック性を優先しているので
ギターだけが悪目立ちをする事がなく
レコード全体を通して起伏に富んだ一編の物語りを読んでいるかのようなまとまりがある
なので
逆に曲によっては鍵盤や管だけのパートも伝説の多く手練れギタリストのソロとは思えない箇所も多い
この辺がゴードン・ギルトラップが玄人受けのする実力の割に認知が低かった原因だろうか
ドラムスは例によってサイモン・フィリップスなので
その歌うように曲をリードする流麗な手足捌きを聴いているだけでも心地よい事この上無し
ちなみに
そんなリズム隊は前作/次作と同じで
ベースのJohn G Perryはキャラヴァンやカーヴド・エアー等数々のプログレバンドを渡り歩いた職人で
Gordon Giltrap Band(ソロと別名義)に所属
そんなGordon Giltrap Bandに居たベーシストChas Cronkがストローブス所属だった流れで
Gordon Giltrapを貼っているというワケだ
(解りにくいしめんどくせぇわ!)
前作同様全編インストゥルメンタルの無ヴォーカルアルバムで
ぶっちゃけうっかりするとBGM的に聞き流してしまうイージーリスニング的な安っぽい要素もあり
(ジャケの素人っぽいエアブラシ・アートもそんな感じが漂うでしょ)
もはやテクノの萌芽が始まっている’77年にしてはもっさりしたシンセの使い方が新鮮でなくかなり田舎臭いので
ドイツかフランス辺りのB級ロマンティック叙情派ポティック・プログレのように聴こえるかもしれないのが難点かな・・・
<一口メモ>
ギルトラップのソロアルバムに於いて一貫して使用されているタイトル・ロゴは
後にアイアン・メイデン(やママス・ボーイズ)のロゴとして知られる事になったフォントだが
ギルトラップの’78年の次作のタイトルが『Fear Of The Dark』なのは偶然なのか
はたまたスティーブ・ハリスの狙い/シャレなのか
※『Fear Of The Dark』はIron Maidenの’92年作のタイトルと同じ