まるで別劇団のように様変わりしていた3rd
多くの再発回数からもわかるように格段にバンドの評価が上がり
プログレ・・・いやブリティッシュ・ロック史上の名盤としての位置が定まっている・・・
. Beggars Opera – Pathfinder(’72 vertigo)
A面では1stでのチェンバー・ロック的なクラシカルな部分が残るものの
全体的にハードロック的にネッチョリと聴かせるギターの比重が増え
格段にニュー・ロック的な音像に近づいており
バロック的な鍵盤とギターの鬩ぎ合いから第一期パープルを思わせるトコロも少なくない
また
B-4で聴かれるマーティン・グリフィスの演劇的でまるでアーサ・ブラウンに迫るようなヴォーカルは
まさにオペラの名を冠するに相応しいバンドの真骨頂でかなりの実力者)
しかも
B-3ではカントリー(多分)にも挑戦しているが
♪ニータカニータカ♪部分がフィドルではなくオルガンだって事もあり
UKロックによくあるバグパイプ演奏風英国民謡ロックに聴こえるのって・・・ワタシだけ〜〜?
あるいわ
あえてその線を狙い挑戦しているのかは謎だ
このように
細かい舞台転換を謀るアレンジ変化が随所に万華鏡のように繰り出されており
もはやプログレと言うよりもっとポップな・・・
後の所謂モダ〜ン・ポップの嚆矢として捉えられる面白さがある
画像は日本盤Rock Company 77シリーズのシングル・ジャケだが
初回UK盤は裏面にあるような宇宙騎士が6面見開き状態で提示されるという力作
件のニック・ロウのプロデューサーColin Fairleyはこの後の4thで登場するが
そのアルバムではまたバンドの方向性が変わり3rdの面影は無いという・・・(未聴)