スッドレの流れ上
避けるワケにも行かず後家の覚悟を決めて100回位リピーターしてみたった
Art Bears – Hopes And Fears(’78 Rē)
アート・ベアーズはヘンリー・カウの発展型で
このアルバムはそもそもHenry Cowの作品として制作がスタートしたらしき1stだと云う
ダグマー・クラウゼの歌唱はなん中華音程の取れない中島みゆきみたいで
妙に張ってる割にはホントにこの歌メロで合ってたの?的に変な・・・てか
ギリ音痴な旋律を朗々と不協和音と変拍子(即興)のバックに乗せて唄われ
無用に呪術的で至極気持ち悪い事しばし
妙な間が取られるキャッチーとはほど遠い曲調は凄く深い意味がありそうなんだけど
多分適当な気紛れに気分で演ってるだけだと思う
ジャケ(’84の再発)は二つ折の紙が特製ビニール袋に挿入されている謎の仕様で
(初回はもっと大きく広がるポスター的な変形ジャケ)
中面に古代ヨーロッパ/地下都市/ケルト?文化の意匠がえろえろと印刷されており
UKトラッド/フォーキー調の楽曲はその辺への想ひが歌われているのかもしれない
それが結構ヘヴィーなジャズロックに展開する事もあるので気が抜けないのよね
’78年と言うとカンタベリーな人脈的にも
This Heatなんかの先鋭的なポストパンクプログとも同期している気もするし
確かにここのテーマ『プログレッシヴロックはパンクロック』ド真ん中のバンドっぽい上に
ストーンサークル礼賛的だったりオルタナ歴史観好きな神秘主義傾向は
『プログレのピラミッド幻想』と根は同じなんだろうけど・・・
(つずく)
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