鍵盤双頭体制だった片方のアラン・ガウエンが居なくなりデイヴ・スチュアート一党独裁に
ギターはフィル・ミラーでドラムスはピップ・パイルと
要はハットフィールド・アンド・ザ・ノース勢が占めギルガメッシュ一派が消滅し
ベースは外様ニール・マーレイからカンタベリー内ヘンリー・カウ系のジョン・グリーヴスにチェンジと・・・
もう憶えきれないので日本盤ライナーに描かれた超濃密な系図で確認しよう
※ヘンリー・カウはもう貼り済み
. National Health – Of Queues And Cures(’78 Charly ヨーロピアン・コレクション・シリーズ)
この系図な日本(いわねあつみ)制作のオリジナルなんだが
たとえ参照元があったとしてもこの時代にこれだけ詳しくレコ番号まで描写するのは正直狂っている
詳し杉てごちゃごちゃ細かくてぶっちゃけ見る気がしないレベル
むぅ士郎
ピップのドラムスがロック的で直線的なエイト・ビート打ち(変拍子だけど)になり
ジャズの強弱や気持ちの有り様で伸縮する横揺れを重視した多面性が失われてしまったのは
明らかにNWのもたらした後のハンマービートの影響下故だろう
※ハンマービートはカンタベリー系の末裔This Heatによって確立された
なので
演者の音の質感/クセや頭を混乱させる曲の複雑すぐる傾向等は1stと変わらないものの
著じるしく緻密なのにもかかわらず全体的にくっきり整理され憑きものが落ちてしまったかのような印象がある
この後デイヴが中心メンバーにもかかわらず脱退し旧メンバーのガウエンにヘルプをしてもらってなんとか存続していたが
’81年にガウエンが病死した事によりバンドは追悼盤(3rd)をリリーッスして消滅
それによって・・・また時代の変化によってカンタベリー系自体に終止符が打たれたと云われているようだ
そう!
カンタベリー・ミュージックとは・・・
処女航海に出たヴァージンがレーベルの方向性を示すためにプログレに特化し
マイナーな手練れミュージシャン達のサークルをピックアップして戦略的に打ち出した系譜とも考えられるが
旧来の商習慣やロック(特にピンク・フロイドに代表されるような恐竜的プログレ等)シーンへのアンチテーゼを掲げ
EMI→A&Mと短期間にアザケルるようにメジャーレーベルを渡り歩いたセックス・ピストルズを
→Virginが最終的に獲得する事によって結果ヴァージンは大きくパンク/NWに舵を切り
カビ臭く理屈っぽいレーベルイメージを新時代向けに刷新する事に成功
駄菓子菓子
その代償としてカンタベリーは簡単に頸になったとも云え魔性か・・・
また
パンク発生の下地となったテッヅ・リヴァイヴァルから始まったチャーリーがそれを拾い上げたのも皮肉といいま昇華
YES!
この歴史こそまだに『プログレッシヴロックはパンクロック』じゃナイッスか!
※初期ピストルズの面倒を見ていたクリス・スペディングもカンタベリー系の端っこに引っ掛かる(Nucleus)