『ブリティッシュ・ロックはユーライア・ヒープを探求すればだいたい俯瞰出来る』
というような特集をやったんで・・・飛ばして行こう!
と言っても前述1stと同年リリーッスのフライド・エッグの2nd(ラスト作)は
そんなにヒープの鏡像じゃなかったりして
. Flied Egg – Good Bye(’72 Vertigo / 画像は97年のWa-hanna再発)
A面が日比谷野音でのライヴだけど 冒頭のMCからして日本っぽさのないネイティヴ・イングリッシュなモノなので
あの時代にどこか海外に招聘されての遠征ライヴでもあったのかなと勘違いしてしまうレベルで
言わばそんな洋楽幻想こそがこのバンドの性格でありプロフィールであり目的なのだ
ででででででで
モロなユーライア・ヒープっぽさは後退したものの
1stと同様に日本のバンドとはにわかには信じがたい高水準でハードにグルーヴする演奏力と
同時代の英国のスーパーバンドのトレンド/作法に追従するとは云えそれに勝るとも劣らない
各々の演者がバトルするかのような飽きさせない込み入ったアレンジ能力に驚く事しきり
一方
スタジオ録音となるB面は後半が”521 Seconds Schizophrenic Symphony”と云う名の
全4パートからなるELPに倣うがごとき長いプログレッシブ組曲になっており
曲名からも1st収録の短い曲”15 Seconds Of Schizophrenic SabbathIst”に対応しており
スキゾってフレーズが好きぞうな曲名からお解りいただけるように遙かなるクリムゾンへ宮殿への憧憬が窺え
同様にエピタフにまたまたクリソツなB-2″Out To The Sea”とも併せて
A面での荒々しくパワフルでヘヴィーなハードロックに対し
知的にクラシカルなプログレ推しを前面に打ち出したリリカルな世界観を展開している
成毛茂は当時のジャップの実力を遙かに凌駕する圧倒的なギター・プレイを有していたのにもかかわらず
短期間のフライド・エッグの活動の後はニュー・バンドも組んでいないようだし(調査ちう)
ソロにしても来日したチャックベリーの後ろでピアノを弾いていた位で
特に目立った活動はしていなかったと思われ(調査ちう)
そんな中!
最も有意義だった成毛の活動は・・・
ユーライア・ヒープの3rd『対自核(日本盤は’72)』の解説を書き下ろし(w/立川直樹)
自らの音楽活動を見つめ直した事だ!
(あくまで個人的見解です)

画像は’77年再発盤の為成毛の文章は載っていない