ブライアン・フェリーのソロの3rd
. Bryan Ferry – Let’s Stick Together(’76 Island / Atlantic)
1st 2ndと続いた著名アーチストのカヴァー・アルバム路線だが
ここに来てカヴァーに加えてロキシーのナムバーをセルフ・カヴァーするという暴挙
ロキシーの1stは’72年だからせいぜい3-4年前に演ったばかりの曲だってのに
再びロキシーのメンバー(ポール・トンプソン/フィル・マンザネラ)まで呼び集めて何が気に食わなかったのか
んで
このアルバムからクリス・スペディングがブライアン・フェリー・バンドのメイン・ギタリストに抜擢
ただし他にリード・ギター氏はスポット起用で3本入る
●フィル・マンザネラはいつもの通りまんざらでもないとして
●ニール・ハバードはジューシー・ルーシー/ワインダーKフロッグ他のスワンプ・ブルーズ系
●デヴィッド・オリストはナイス→ジェット(後にレディオスターズ)とロキシー畑からはかなり遠縁だ
↑訂正:David O’List=フィル・マンザネラ以前最初期ロキシーのギタリストでした
そんな中!
俺達のクリスはA-3『Sea Breezes』でのメタリックに押しつぶされたいかにも彼らしいプレイや
A-4『Shame, Shame, Shame』でのスライド・ブルーズが印象的ながら
大半の曲ではこれまたいつものように割と地味目に縁の下的隠者プレイに徹している模様
ただ
各ギタリストに注目して聴くなんていうヲタッキーな聴き方が意味を無さないレベルで
先鋭メンバーが結集したバンドのプレイとクリス・トーマスのプロデュースが素晴らしく
スキが無く豪華でオリジナリティのあるミスター・ダンディーなサウンドが出来上がっているのだった
※この盤は本来UK盤では4曲入りのEP盤だったものにえろえろと曲を足してアルバム扱いとした