UKプログレッシヴ・ロック(プログレではなく)としては総合的に鑑みて
このカーヴド・エアが最高峰なのではないだろうか
ダリル・ウェイ(ヴァイオリン)とフランシス・モンクマン(ギター/鍵盤)の双頭政治に
ソーニャ・クリスティナのアカデミックとも言える声楽的かつ妖艶な歌声が絡みつく鉄壁の三頭政治
(どっちなんだよ)
細かなおかずをキメまくるフローリアン・ピルキントンの職人的なドラム・ワークも心地よい
何より
方法論が様式化されていおらず様々な方向性を高度な次元で具体化させている
決して飽きさせる事のない各楽曲のヴァリエーションの豊かさよ
そんな中!
早くも2枚目にしてその強力な布陣にも綻びが見られ始めたというのが
. Curved Air – Second Album(’71 Waner Bros. 画像はUK初回盤)
何の文句があったのか
A面がダリル&ソーニャ・チームの曲
B面がダレるからもう組まんウェーイと言ったかどうか知らないが
フランシスのみの作曲面ときっぱりと分割されているそーにゃ
ただし
そんな事わクレジットを見なければわからないし
どちらの面にもお互いが活躍するソロパートが設けられており
ぶっちゃけ全く問題なかったりする
個人的には優雅な曲調の中にも常にハードロックを感じさせる魂が息づいているのがイイ
楽しす穴空き折り畳み多ページジャケはファミリーのアルバムでもよく似た仕掛けで挑んだジョン・コッシュ作
紙の密度が高いのか結構重量感がある
切り欠きのどちらが上なのかは議論があるやも知れずトコロだが
例によってUS盤は仕掛け無視のシングル・ジャケというつまらなさでフィニッシュよのぅ