プログレッシヴロック勃興期の本格派壁レコバンドのはずなのに
何で他の定番プログレに比べて価格がクッソ安いのは何故なんだぜ
. Family – A Song For Me(’70 Reprise 3rd)
そんな事をぼやきたくなる程低評価な大傑作家族三枚目
ジャズ/ブルーズ/フォーキー/トラッド/クラシック等変幻自在な音楽形式を次々と繰り出しながらも
ロジャー・チャップマンも強引なシャウトで纏めて行くとい手法は路線的には概ね前作と変わらないけれど
グッと重くハードになり一家一丸となって向かって来る感じがありアルバムとしてのまとまりが出た
バンド内にヴァイオリンやヴィブラフォンあるいわ管楽器の演奏まで可能なマルチ楽器奏者がいるのは
非常に表現の幅が広がりそれがこのバンドの武器の一つであるし
代々のメンバーの各々のスキルも高いのは言うまでもないのだが
特にジャズロック的な曲でのリズム感が堅いというか
黒人的なノリ(グルーヴ)感が薄くて何かたどたどしい感じがするのが
このバンドの問題点でありかつ魅力でもある
解りやすくグループサウンヅで例えると
本格R&Bを目指したと思われるザ・ボルテイジの『汐鳴りの幻想』が
頭打ちのズンドコ節のようになってしまったような感じとでも言いま唱歌
(解りにくい上に違います)