ロバート・ゴードンの3rdと4thの間に

プログレッシヴロックはパンクロック

誰にも知られていないプロモ12″ EPがある

 

.     Robert Gordon – The Essential Robert Gordon(’79 RCA 12″ promo)

 

A面がスタジオ・サイドでLink Wray時代の1stと2ndからの2曲にChris Spedding時代の3rdから1曲をプラス

B面が同じ選曲で’79年のChris Speddingがギターを弾いているライヴ・サイドと

それぞれのヴァージョンを聴き分け出来る素晴らしい企画のDJコピー盤なのだ

むぅ士郎

●『Red Hot』が1stからでギターがリンク・レイ

●『Fire』が2ndからでギターがリンク・レイ

●『Black Slacks』が3rdからでギターがクリス・スペディングって事ですね

(くどいわ!)

しかし

何故曲順も全く同じにしてくれればもっとわかりやすかったのに何でなんだぜ・・・

 

ポイントは

クリスがリンクの曲をどのように自分のモのにして弾きこなしているかという点だが・・・

君は完璧さ!

リンク様式に近いパワーコード&ファジーなトゥワンギン奏法を割とまんま継承しつつ

彼独自のすき間だらけ省エネ奏法(アル・ケイシー的)を巧みにブレンドしながらも

すぐに彼のプレイと解る覚醒した殺気あるNW風味が醸し出されており素晴らしいじゃナイッスか!

 

普通はここで終わるトコロだが・・・

オレ達(一人です)はさらなる比較検証を現物アナログ盤を聴き込んで実証!キリッ

そもそも

“Fire”はロバートのステージを観て感銘を受けたブルース・スプリングスティーンが

ロバートのために送った曲の一つでリアルタイムではブルース自身のスタジオ録音は残されておらず

’86年のライヴ盤『Live / 1975-85』に収録されたライヴ・ヴァージョンを’87年にシングル・カット

.     Bruce Springsteen & the E Street band – Fire/For you(’87 Columbia 7″)

 

オレならイントロが聴こえてきた段階で泣いちゃうかもなドキドキ場面なのに

あくまでレコードで聴く限りとは云えフロアの興奮は案外ザワつき薄くそこですでにもう肩すかし

ブルースの歌やバンドの演奏も正直盛り上がりイマイチで割とあっさり鎮火し終わってしまう印象ナンナンダヨ~

これなら8:2でロバゴーに軍配だな

ちなみに

ロバゴーのバンドはほぼほぼぜいいんがボブ・ディランのツアー・バンドのメンバーで

ディランズ・チルドレンと云われたブルースが親しみを感じるのもわかろうもん

 

さらに

’78年にポインター・シスターズにカヴァーされ全米2位まで上り詰める彼女ら最大のヒットとなった・・・

.     Pointer Sisters – Energy(’78 Planet)

 

に収録された”Fire”のカヴァーも検証!

このアルバムは黒人グループにしてはかなり白人マーケット向けに制作されており

全体的にソウルと云うよりロック/ポップスっぽいんだが

やはりロバート版の同曲と比較すると

ぶっちゃけどうしてこれがそれ程のスーパーヒットになったのかちょっと解らないレベルで

あっさり淡白にオリジナルのエルヴィスっぽい熱量は皆無に調理されて煮え切らない〜

さらに

アルバムの発売がまだ『ファイアー』の大ヒット前だったので

解説にオリジナルのロバート・ゴードンの情報はおろか

「ブルース・スプリングスティーンの未発表曲も〜」の1行しか触れられてないのが笑えない・・・

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