パリのダダイズムからロシア構成主義へ

プログレッシヴロックはパンクロック

ただのデブじゃねぇから!

 

.     Metabolist – Hansten Klork(’80 Drömm)

 

メタボリストのアルバムはこれ1枚ポッキリ

Drömm Recordsはメタボリスト自身のレーベル

ディス・ヒートの後継的なサウンドで登場し

キャバレー・ヴォルテールとどこが違うんだよ的な感じだけれども

あの高速で移り変わった激動の時代に1年遅れているのが辛く

「今のトンガリ・キッズはこれじゃないんだよな」感があってもうインパクトは無かった

たった1年程度とは言えそれ程ディス・ヒートに続くプログレッシブ・ロックの進化形態は

いったいどこまで行ってしまうのかという期待の具現化が

日本盤も出ないようなむっちゃ少ないリスナーの間で渇望されていたのだ

そしてこの手のレコ/バンドの球数はそんなに多くは無かった

 

A-1『Curly Wall』はまるでストラングラーズにサックスが参加したかのような

強固かつ柔軟な肉体的リズムを持つギター中心のプレ・パンク・ロックで始まり→

徐々にカンのような呪術的クラウト・ロックに移り→

最終的により醒めて単純化した反復ビート曲へと変化して行くが

これは’75年結成と云う結構古参なバンドの進化の歴史を遡っているのだろうか?

(あくまで個人的見解です)

ただ

キャバヴォルに比べると得体の知れなさが無いと云うか

割と整理されたノイズと解りやすく常識的な符割で

まだ従来のロックバンドっぽさを残しており

初期ワイヤーからの別系統の進化例のような気もする

また

金属的なハンマービートがヘヴィー・メタリックでさえあるその音像は

’90年代に隔世遺伝的にパンテラと類似したリフ/ビートを叩き出してしまったNWバンドの末裔

ヘルメット辺りと

血縁関係にあるのではないだろうか

(あくまで個人的持論です)

 

タイトルとURLをコピーしました