シャークスを

プログレッシヴロックはパンクロック

早くも1stで脱退してしまったアンディー・フレイザーだが

ポール・ロジャースやポール・コゾフ等と違いフリー解散後のアンディーのソロ活動は緩慢かつ寡黙で

この銀色のアンディー・フレイザー・バンド名義でのアルバムが(多分)最初のソロとなる

(’75年のソロ名義『…In Your Eyes』とどっちが先か不明)

.              Andy Fraser Band – Same(’75 CBS)

 

シャークスが彼にフリー的なサウンドの後継を期待し結成されたのにもかかわらず

彼が心に闇を抱えていた事もあるが音楽には非常に真摯な姿勢を持ち

自らのコピーバンドとなる事を拒否する姿勢を貫くが故に

(あくまで個人的想像です)

クリス・スペディングと結成した期待の双頭バンドを出て行く事になったワケだ

 

そんな中!

そのアンディー・フレイザー・バンドを聴くに・・・

当然ながらFreeの音楽性を引き継いでいる事は確かだが

元オーディエンス→シャークスの鍵盤ニック・ジャッドによる

メローで暖かいエレピの音色も強くの影響し

フリーのホワイトR&Bをより黒人的なファンクネスにアップデートし

スライ&ザ・ファミリー・ストーン的な有機的なファンキーさを追求していたように感じられる

また

驚く事は・・・ドラマーが後のオルタナティヴTVのキム・ターナーである事だ

Alternative TVと云えば77パンクの中でも最も先鋭的なまさに元祖オルタナ

イーノどころではないノン・ミュージシャン・バンドであるだななワケで

まさにこの論文『プログレッシヴロックはパンクロック』の中心的命題じゃナイッスか!(後述)

Kim Turner自体はこの時点で既にレコーディング・キャリアのあるミュージシャンだが・・・

なんでATVのギタリストがこんなウマウマバンドでファンキーなドラム叩いてるんだよ?

無茶するぜてかホントに同人物なんだろうかレベルだろ

 

マジで

クリス・スペディング関連はオールド・ウィヴァーとニュー・ウェイヴァー分岐の要処すなぁ

 

(下)

アンディー・フレイザーはフリー解散後にフリーになったポール・コゾフの初ソロ

Kossoff – Back Street Crawler(’73 Island)のB-3『Molten Gold』に一曲参加

(この曲のみ各パートの面子はフリーと同じ)

ジョニー・サンダースの魂にも似たヨレヨレのジャンキー具合がたまらない

バック・ストリート・クロウラーは後にバンド化するもポールの死によってバンドの命も途絶えてしまう

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