スティーヴ・ヒレッジが抜けたバンドが・・・
. Egg – Same(’70 Deram 1st ブリティッシュロック秘蔵盤シリーズ)
だ
なのでデイヴ・スチュアートが鍵盤を司り同時期のナイス等と比較されるギターのいないオルガン・トリオの一つ
最早Arzachel時のハードなブルーズ・ロックはそのトレンドを嘲るように陰を潜め
クラシックとジャズが高い位置で絶妙にブレンドされた楽曲は
A面ではトッカータとフーガを丸ごとカヴァーしたり
B面全部が交響組曲となっているようなクラシカルな構成で
時に教会音楽的な宗教的高揚感を醸し出す一方
(デイヴ・スチュアートは幼い頃は聖歌隊だった)
攻撃的で直進的なクライヴ・ブルックスのジャズ・ドラムに支えられ
変拍子や無拍子が変幻自在かつ重層的に混ざり合う中を
重く歪んだエフェクトをかけられた鍵盤類が
サイケデリックかつメタリックに暴れまくるという
非常に凶暴でスリリングな側面を併せ持つ
ただし
ベースは沸騰せずに常にクールなプレイをキープ
だがそこがイイ!
冒頭に「クラシックとジャズのブレンド」と書いたけど
どっちでもないノイズ・ミュージックな部分もかなりぶっ込まれていて
そこがトリップしていてぬっちゃカッコ良かったりして
一瞬も聴き逃せられないエッグい盤
A-6『Boilk』の日本タイトルは「卵ぐつぐつ」
ここがバンド名の由来なのだろうか