例によって段々書く事が無くなってきたんだが
この4枚目になって元々はカントリー・ロックだったバンドは完全にプログレ・バンドになりました
しかも適当に様式的な作法をなぞったようなんじゃなくて
もっとエクスペリメンタルだったりフリー・ミュージックに進んだ
例えばファウストやスロッビン・グリッスルやガセネタ的な音像にまで迫る
’72年という発表された時代を考えれば恐ろしく先を行ったロックを残していたんです
しつこいようですが
UKのカントリー/フォークバンド(パブロック)がですよ?
くわばらくわばら
. Help Yourself – The Return Of Ken Whaley(’72 Unuted Artists)
タイトルはバンドに戻ってきた初期メンバーの名を冠したもの
そんなKen Whaleyは2ndのライナーを書いていたSean Tylaと5大パブの一角といわれる
Ducks Deluxeを組んでいたが(オレが言ってるだけだったりして)
ダックス・デラックスてのも実は謎にNYっぽい・・・
例えばMax’s Kansas CityやCBGBのオムニバスに収録されているバンド群のようなノリのあるバンドで
要はパブとしては異端と言えよう
(異端しかいねぇじゃねーか)
ま
特にB面に以上のような傾向が多いだけで
A面は以前のアルバムのように割と普通に聴けるんだけど
強いていえば妙にこざっぱり覚醒した感があり
ロゴがメインになったジャケがそうであるかのように
もう幻想的でトリッピーな景色はそこからわ見えてこないのだった