なので

プログレッシヴロックはパンクロック

1977年にイリーガル・レコーヅからリリーッスされたこの3曲入りEPは番号がIL 002•••二番目

一番目は勿論弟のバンドThe Policeの1stシングル『Fall Out』だ

 

.   The Electric Chairs – Stuck On You / Paranoia Paradise / The Last Time(’77  Illegal)

 

A面の2曲は文句なしにカッチョEパンカー

“Stuck On You”はファストで反復の単純さを打ち出したパンクのお手本のやうな曲

“Paranoia Paradise”はもっとロウでズンドコ感のあるヤツで

Jubilee Cert X(’78 Polydor)のサントラにも収録

(映画ではウェイン自身が出演していてカラオケっぽく歌ってたような?)

このサントラ盤のA面には割と素朴なパンク・バンド達が収録されているが

B面はまたまたここにも登場のイーノをはじめ

こいつら他で録音残してんのか?なワケアリで謎多き早すぎた

イクスペリメンタル・ミニマル・プログレッシブ・ミュージックが多く収録されている

まさに『パンクロックはプログレッシヴ・ロック』なレコ

 

B面”The Last Time”は転石のカヴァーで7分44秒に引き伸ばしたロングナンバー

ロンパン勃興時にはパンクの元祖として転石や誰とか禁句の名前を挙げるような解説をよく見聞きしたが

実は石のカヴァーはそんなに多くは無かったしぶっちゃけザ・芸能ロックなので

本当にショウビズに否定的で反骨的な連中への影響は限定的だったと思われる

むしろ石は’60年代アメリカの元祖パンカー達(所謂ナゲッツ的な)に圧倒的な人気があり

カウント5やサー・ダグラスをはじめ殆どが石のコピー・バンドみたいな状態だった故

その芸風を受け継いだNYドールズやパティ・スミスやテレヴィジョン等NYパンクへの影響は大きく

WCTECがカヴァーしたのもさもありなん

なので

ロンパンよりNYの影響下にあった東京ロッカーズは

ストーンズのワナビーなオサーン達とテレヴィジョンみたいな斜に構えたバンドが妙に多かった野田

狂乱娼館はロンドンや東京ロッカーズ等の情報が掲載された日本最初期のパンク・ファンジン 何故か少女漫画寄りの801ノリが一貫して通底しておりJubileeなんてマイナー映画が表紙なのもそれ故

 

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