残るglastonbury fayre出演バンドの一つは
. Family – Music In a Doll’s House(’68 Repriese)
ファミリー一家に関しては数年前に
「ユーライヤ・ヒープを聴けば全UKロックが俯瞰出来る」特集で貼ったんで・・・
飛ばして行こう!
ちなみにFamilyはパンクロックとは殆ど縁がないバンドだけど
メジャー系のパブロックに近い人脈と属性はある
この1stは前述のトラフィックの1stでの作業から引き継いだような形跡が見える盤
●プロデューサーがデイヴ・メイスン
●エンジニアに同じエディー・クレイマーを起用
●またベースやヴァイオリン/チェロのリック・グレッチは後にトラフィック(5th~)に加入(ステイーヴ・ウィンウッドとブラインド・フェイス繋がり)
あとこれは予定外のシンクロニシティーだが・・・
●前々投稿のB.Bumble & the Stingersとも関連しているのは
結成(銘々)時に何故かアメリカ人のキム・フォウリーが関わっており
衣裳にしていたダブルのスーツによるギャングのイメージから”Family”の名前を提案した
また
典型的サージャント・ペパー症候群サイケポップの一つであるトコロの
ブロッサム・トウズのメンバーが流れ込んでいる事もあり
そっち方向に引きずられていそうな危惧もあるのだが・・・
あに図らんやサウンドはそのような陳腐なパティーンからは脱して
様々な奇妙な要素が混在する謎の幻想プログレ・ポップとなっている
ノスタルジックで舞台演劇的なヴィクトリア調イギリス臭さ?漂う世界観と
ブルーズ/ジャズ/クラシック等が複雑に入り交じった各曲同士が
下手したらバラバラになってしまいそうな危ういトコロを
UKダミ声界No.1のロジャー・チャップマンがかろうじて繋ぎ止めて
一つのバンドの個性として纏め上げているとでも言いま唱歌
こんなしっちゃかめっちゃかでワケワカメな世界を
弦を使ったり話し声や効果音を入れたりあれやこれやの手を下して魔法をかけて
上手に人形の家の中にぶっ込んで纏めてしまったDave Masonって天才なのかな?
ま
このブログ的にはメロトロンが入っているだけでプログレなんです