この熱の2ndも

プログレッシヴロックはパンクロック

もの凄いポテンシャルを持ったレコードで単体なら最大級の評価をされるべきではあるけれど

やはり1stの存在があるしもう’81年になっているので

いくらこのHPでもそこまでのほめっぱげはできない野田

 

.      This Heat – Deceit(’81 Rough Trade)

 

重要盤なので2枚揃えました

1stとの最大の違いは歌詞有り曲が増えた事

なのでより明確に『お経系』に分類される

いやBラスでチャルメラが鳴っているので夜鳴きラーメン系なのかもしれない

歌詞と言っても歌詞カードを読んでも難解で全く意味がわからないんだが•••

包帯&コラ・ジャケと云いどうも核開発/放射能汚染→人類滅亡に対する抗議的なアレみたいだ

ただし

’81年にもなるとこういうヴィジュアルを含めた社会的なメッセージを込めた告発系プロパガンダ的なバンド

要はポップ・グループ/クラス/ディスチャージ/デッケネ/ギズム等も増えてきて類型・洋式化し

最先頭グループだったのにもかかわらずあにはからんやワンノブゼムになってしまった印象もある

サウンド面でレゲエ/ダブの影響が増したのも良いのか悪いのか

猫も杓子もジャマイカだった当時の時流に乗って埋没した感もあるんじゃまいか

なので?

これが一応ラストアルバムだったと思われる

プロデュースは同時期にThe Flying Lizardsで名を馳せるディヴィド・カニンガム

 

訳詩を担当している高野裕子さんは当時吉祥寺のレゲエ/NW/専門店&カフェ

『ナッティ・ドレッド』の共同経営者かつ音楽ライターで

小生はそこを喫茶店&レゲエ試聴室(殆ど買わない)としてちょくちょく利用させていただいていたので

アホな美大生の相手をしていただいてもらっていたんだが

This Heatがさらにレゲエに接近したこの盤のライナーで書いておられるのはさもありなんといった感じだ

ちなみに

Natty Dreadからは日本最初の本格レゲエ・アーチスト(当時小学生だったような?)

P.J. & cool runningsを排出している

 

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