件のDamned→Tankに在籍していたトコロのアルジー・ワードがその前に居た
The Saintsをオーストラリアの田舎バンドだからと思って軽く見杉ていないか?
あ
そうそう
先日「Algy Wardがセインツのどの時期にいたのか解らないし録音も残して無さそう」
とかなんとか書いた気がするけど・・・よく調べたら2nd〜3rd期でしたわ
その頃の名前が本名?だったから調べ損なったですわ
て
え?
軽く見てるのはお前だって??
グヌヌヌ
メンゴメンゴ
それわともかく
この1stシングル アルジーはまだ加入前だが・・・
発売は’76年!
’76年の年末にUK初のパンク・シングル・レコーヅを発表した
ザ・ダムドよりも1ヶ月かそこら早いという早い!早すぐる!!
そう!
所謂77Punkとはよく聞くものの・・・
YES!
真性76Punkはこの世にたった3枚しか無いのだー(残りはラモーンズ)
The Saints – (I’m) Stranded(’76 Power Exchange UK初回)
タイポグラフィ(デザイン)はサヴェージ・ペンシル
この盤の何が凄いかって言うと
A面の『(I’m) Stranded』より B面の『No Time』でしょ
ギターは1リフで最初から最後まで突っ走る超ミニマル・ロックの
ワン・コード・ワンダーならぬワン・リフ・ワンダー
当然ギター・ソロなぞ無い←当時ロックでそんな事はありえなかった
(一瞬ポヨーンってのがあるけどさ あと短音連打のピアノも効いてる)
これに比べるとA面の『(I’m) Stranded』なんてイモくて聴いてらんないレベル
ラモーンズやダムドの1stシングルはまだどこかMid ’70sのかほりを残していて
良くいえばそのバンドの個性的な音としての存在感があるワケだが
セインツの場合
現在初期パンクとしてイメージされる典型的なサウンドがすでにそこにある
要は
パンクは世界2番目のこのシングルでもう完成してしまっていたのだ!
すでにハードコアの萌芽的な曲(Nights In Venice)さえ収録されているし
後のレコはセインツの二番煎じなんです
(あくまで個人的見解です)
ただし
これがライヴだと普通のロケンローになっちゃうんだよなーナンナンダヨ~
プロデューサー(Rod Coe)が偉大なんだろうな
1stアルバムは↓
The Saints – (I’m) Stranded(’77 Sire US初回)
シングル2曲はこれにも入っています
パンク以外でもいつだってオーストラリアのロックは
英米と同速度 あるいは一足早い位で進んでいたんだが
独自進行故にルックスが全くパンク・ファッションじゃ無くダサダサなので
そのせいで正当な評価がなされていないと思われる
(リアルタイムの方がオリジナル・パンカーとしての認識は高かったような?)
1曲だけちょっとThe Bandっぽいフォークロックが入っているのがむっちゃイイし
彼らが何故パンク・ロックを生みだしたのか/生み出せたのかという
凡百の柳ドジョウと違う奥深さを感じることしばし
うん
このファッションならルーツがThe Bandでも納得じゃまいか
ヴォーカルのChris Baileyはほんの2ヶ月程前に逝ってしまったようです
R.I.P.